3月21日の春分の日。東北でも大変な寒さでしたが、さくら並木宮城拠点は宮城県石巻市牡鹿半島の黒崎公営住宅で植樹会を開催しました。

宮城県石巻市牡鹿半島/黒崎公営住宅

黒崎公営住宅は昨年完成したばかりで10世帯の小さな公営住宅です。それまでの黒崎公営住宅のほとんどの住民さんは近隣の仮設住宅で暮らしていました。

植樹は昨年春に近隣の仮設住宅で暮らしていた黒崎公営住宅の藤原様が、その仮設住宅の町内で行われた清崎公営住宅植樹会にご参加し、とてもよかったので私が住む予定の黒崎公営住宅でも植樹をしてほしいとご依頼していただいたことから始まります。つまり21日が藤原さんの念願の植樹会となりました。

植樹は黒崎公営住宅にある二つの公園で住民の皆様とともに5本ずつ計10本の桜を植樹。とても寒い日でしたが、動くと温かくなるねと笑顔での作業となりました。黒崎公営住宅の皆様が「あの時は寒かったね」と笑いながら、未来の春に桜の下で語っていてくれていることを当会としては何よりも願っております。

藤原様がさくら並木宮城拠点に植樹を依頼してくれたとき、「私達の公営住宅はとても小さいところだから」と謙遜されていました。しかしそういうこところだからこそ、きっと「桜を植樹して明るい気持ちになりたい」「桜を中心にして何とか(公営住宅内の)コミュニティ形成を図りたい」というニーズや桜植樹の必要性があるのだと当会では考えております。なかなか完璧にはできないものですが、当会は被災地域の皆様の心を強く意識しながら一本一本大切に桜を植樹していくつもりです。

そんなさくら並木ネットワークの活動のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。