来春のあらたな高台移転地の植樹が決定しましたのでご紹介いたします。

宮城県石巻市小網倉浜

宮城県石巻市牡鹿半島の各浜(地区)の植樹やメンテナンスはたびたびご報告させていただいておりますが、牡鹿半島は各浜で集落が形成されておりほとんどが漁業が盛んな地区でありましたが東日本大震災の大津波により壊滅的な被害を受け犠牲になられた方も多数にのぼります。

今現在は各浜の高台に移転地ができつつあり、そこに「あらたな生活をするにあたり復興のシンボルとして」、「浜で亡くなられた方をしのぶために」などの理由で当会に植樹したいという依頼がたびたびきているのが現状です。

今週来春の植樹が決定した小網倉浜(植樹は高台移転地)もそんな現状です。

石巻市渡波地区方面から牡鹿半島方面へ県道を通っていき二つ目のトンネルである小積トンネルを過ぎるとすぐの地区が小網倉浜地区で行政区のくくりでは小網倉と清水田沢が入ります。養殖(牡蠣やイワシ)が盛んな地区でしたが東日本大震災の大津波により壊滅的な被害を受け地区内での被災率は78.6パーセント。震災前は人口が226人56世帯でしたが震災後6年を経て約半分ほどの人口になり14名の住民が津波の犠牲になってしまいました。

小網倉浜高台移転地は40世帯が住まわれていますが若い世代の流失が激しくご年配の世帯が多いため、小網倉振興会では地区の魅力を見出し定住者の増やしたいという目標も持っているとのことです。

小網倉浜の皆様はさくら並木ネットワークの植樹の話を大変に喜んでくれ70本ほどの植樹が決まりました。

高台移転地の住民の皆様のほどんどが震災以前に住まわれていた漁港周辺(小網倉地区)は大規模な護岸工事が行われ工事車両が行き交い落ち着かない毎日を過ごされていると思いますが、当会の桜植樹会で少しでも未来の希望や安らぎを見出していただきたいと思っています。

また小網倉振興会の皆様が目標に掲げている「定住者を増やしたい」という願いを助けるために、ささやかですが当会でも小網倉浜の魅力を全国の皆様に発信していこうと考えています。

小網倉浜と当会の応援をよろしくお願い申し上げます。