2015年4月27日朝。仙台市内のホテルを出発。仙台市街から車で約30分、被害の大きかった仙台東六郷地区に向かいました。東日本大震災時、仙台市街では地震により大きな被害を受けました。津波は仙台平野沿岸部を襲いました。
平野のため避難する高台がなく、近隣の施設の2.3階に避難。高さのある有料道路が津波を止めたような状況の中、道路一本で被害の度合いが大きく違う地域が多々ありました。その道路に上がって助かった方たちもおおぜいいたそうです。
そんな、仙台東六郷地区・若林区に伺ってきました。
仙台市若林区三本塚
多くの方が仮設住宅にいらっしゃったり移転をされていて、現地再建をされている方はまだ少ない状況の仙台市若林区三本塚。周りの家屋は数えるほど。写真は、今回伺わせていただいた佐藤さんのお宅の物置です。
写真の物置につけられた横線の汚れ。赤い線まで海水に埋まったそうです。
お宅の1階も同様。瓦礫や泥が流れ込み修復には長い時間がかかったそうです。
この地区では、昨年・今年と個人の皆さんのお宅に多くの桜を植樹しています。そのおひとり佐藤玲子さんのお宅の桜は昨年植樹を行いました。
佐藤さん宅の枝垂桜。順調に育ち「かわいい花をつけたのよ!」と、事務局にお葉書もいただきました。本当にかわいい花を咲かせてくれました!その後も順調に生育しているようです!植樹の際の様子は下記のページをご参照ください。
佐藤さんのお庭にも、昨年11月にオランダからのご支援のチューリップを植えました。
少し前の投稿でもご報告させていただいておりましたが、この日のチューリップは満開!
とても美しく咲いていました。
この日のお話の中で、忘れられない言葉があります。それは後記します。
仙台市若林区二木地区
その後、車で少しの二木地区の大友さんの「さくら公園」に伺いました。
大友さんご夫妻は、津波の被害があったこの地区で、桜と共にさまざまな植物を育て、愛でていらっしゃいます。
すくすく育つ桜ととも、きれいに並んだチューリップが見ごろを迎えていました!
ご夫婦で仲良く畑仕事をされている時におじゃましてしまいましたが、とても優しく案内してくださいました。もちろん、大友夫妻に守られ、桜はすくすくと育っていました!
写真の奥に見える、少し残った松林。その先が海です。
塩害のあった地域でも、大友さんご夫妻に守られながら、小さな桜の苗木たちは順調に育っていました。
二木地区・大友さんの「桜公園」のご報告は下記のページをご覧ください。
地域の皆さんの想いに感動した数日間でした。
仙台東六郷地区への桜植樹にお気軽にご参加いただけます
地図内左上が仙台駅です。大きな被害にあった仙台東六郷地区。
この地区に桜を植えるために、昨年植樹ボランティアにご参加くださったシンガーソングライター・荒尾のりこさんが、クラウドファンディングで支援を呼びかけてくださっています。
「”桜言葉”プロジェクト」津波の被害を受けた仙台東六郷地区を桜でいっぱいにしたい!
https://motion-gallery.net/projects/sakurakotoba
シンガーソングライターの荒尾さんは、昨年のこの地区の植樹の際、ご自身の曲「桜言葉」を地域の皆さんのために歌ってくださいました。本日ご紹介させていただいた、若林区佐藤玲子さんがおっしゃっていました。
「まだまだ毎日しんどい事や辛い事があるけれど、荒尾さんの”今日からまたはじめましょう”って歌う”桜言葉”を聞くと元気が出るから、毎朝聞いちゃうの」
荒尾さんの取り組みは、多くの方たちのご支援ご協力のもとあと5日間、あと少しで目標額の達成となります。仙台東六郷地区の桜の植樹のために、ご参加いただけましたら幸いです。
NPO法人 さくら並木ネットワークでは、引き続き責任をもって「仙台東六郷地区」の”伝承の桜”の植樹を行ってまいります。
現在、今年の秋・来年春の植樹の調整を行っております。
今後ともご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。