現在さくら並木ネットワークは東北沿岸部の各地で今年度(今年秋・来年春)の植樹の打ち合わせをしておりますが、当会には数年先の植樹依頼も数多く来ています。

東日本大震災で甚大な津波被害に遭った東北沿岸部は高台移転や区画整備が終了していない地域も多く、「植樹したいけど数年後に」という地域の皆様の声を聞くと、まだまだ当会も頑張っていかなければならないと思い知らされます。

石巻市民有志の会”こころの森”

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植樹するのは数年後になりますが、先日将来さくら並木ネットワークが桜植樹をお手伝いする予定の石巻市民有志の会こころの森の活動に参加してきましたのでご紹介いたします。

石巻きってのビュースポット日和山の下に位置する南浜・門脇地区は約1800世帯4700人が居住していた地域でしたが、東日本大震災の大津波により死者300人行方不明者150人が犠牲者となってしまった石巻最大の被災地域となってしまいました。今現在の南浜・門脇地区は一部の区画を除き大部分が災害危険区域に指定されています。

南浜地区は「頑張ろう!石巻」看板があるところで知られていますが、将来は祈念公園になる予定になっており、看板のすぐ隣で二棟のビニールハウスを建てて活動しているのが石巻市民有志の会こころの森です。

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こころの森の主な活動は石巻に古来から生息している樹木の種を拾い苗に育てて公園や道路ののり面、堤防などに植樹していこうというもので、現在こころの森がある南浜地区の祈念公園にも育てた苗を植樹し、自然な森を作っていく計画を進めています。

先日は種から育てた苗のポットあげを行い当会もボランティアとしてこころの森のお手伝いをしてきました。種から苗を育て植樹していくのはとても長期的な活動となり、そして根気もいります。

しかし亡くなられた方が多い南浜地区の公園だからこそ、昔から石巻に生息していた樹木の苗を心を込めて育て植樹する。だからこそ祈念公園は将来石巻市民の「こころの森」となることでしょう。

これからさくら並木ネットワークは石巻市民有志の会こころの森の活動を応援し、祈念公園の桜植樹のお手伝いをしたいと思っております。

現在石巻市民有志の会こころの森は森づくり活動の参加者や会員を募っています。

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さくら並木ネットワークとともにこころの森も応援していただければ幸いです。
こころの森へのお問い合わせは上記の写真をご参考にして、ご検討のほどよろしくお願いいたします。