3月1日。東北は雪が降りましたが、さくら並木ネットワークは今年三回目の植樹。
今日は宮城県七ヶ浜町代ヶ崎浜地区の多聞山と町営住宅にて植樹を行いました。

宮城県七ヶ浜町代ヶ崎浜地区

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代ヶ崎浜地区は七ヶ浜町の沿岸地区の一つです。東北の沿岸地区と同じように、代ヶ崎地区内でも津波で亡くなられた方7名。地区外で2名の住民さんが亡くなられました。

地区の沿岸部には仙台火力発電所。そしてもっとも標高のある場所に今回の桜植樹地となった松島湾を見渡せるビュースポット多聞山。松島四大観のひとつに数えられる景勝地がある地区です。

この代ヶ崎浜地区のシンボル的な場所多聞山と高台にある代ヶ崎浜地区町営住宅の植樹にご参加されたのは住民さんと富士通エフサスの皆様。富士通エフサス様は今回の代ヶ崎地区の桜の支援者にもなっていただきました。

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作業は雪と風が強い中、多聞山から行われました。この作業の途中、ご参加された皆様と多聞山の毘沙門天から雪空の下の松島湾を見渡しているとき「震災の日はこんな天気だったよね」という住民さんの声も…。

そして傾斜部にある町営住宅の植樹場所では、多聞山の桜管理で植樹には慣れている住民さん達と富士通エフサスの皆様の見事な連携により無事終了。

震災時を思い起こすような天気ではありましたが、そんな中でも行われた植樹。代ヶ崎浜地区と富士通エフサスの皆様のいい思い出となることでしょう。当日は、テレビ東京さんの取材がありました。

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本日の植樹は代ヶ崎浜地区の高台地でしたので一見震災を感じさせるものはありませんが…。代ヶ崎浜の沿岸部に行けば、まだ造成工事やダンプカーなどが走っている光景を目にすることができます。また高台移転された住民さん達も解決しなければならない問題はたくさんあります。高台移転が終了したから東日本大震災の爪痕が消えたとはまだ言い切れない状況と言っていいでしょう。

今回多くの方の手を借り植樹された桜。
将来代ヶ崎地区の皆様の心の拠り所となってくれるくらい育ってくれればなと思います。