2015.10.23新地町大戸浜地区

来春の植樹のお知らせです。

福島県新地町大戸浜地区。
新地町の沿岸部にある大戸浜地区は2011年3月11日の東日本大震災により壊滅的な被害に遭いました。

震災前は150世帯の方が住んでいましたが、震災後はもともと高台に住んでいた方を除き地区の約半分の方が被災し移住を余儀なくされました。
つまり地区の半分が消滅してしまったわけです。そして30名の方が津波の犠牲となり3名の方がいまだ見つかっていません。

そんな新地町大戸浜地区で来春に二か所の植樹が決定しました。

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太平洋を見下ろすことができ津波で犠牲になられた住民さんも眠っている大戸浜地区共同墓地と、被災された約30世帯の方が住んでいる大戸浜防災集団移転地。
大戸浜地区共同墓地では亡くなられた住民さん達の慰霊のために。大戸浜防災集団移転地では大戸浜地区の復興を願い植樹する予定です。

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その大戸浜地区共同墓地で10月19日、栃木県のボランティア団体「頑張り隊」の皆様とともに植樹地整備が行いました。

頑張り隊の皆様は東日本大震災直後から何十回も栃木から東北に足を運ばれ、東北の被災地域のためにボランティア活動をしている団体です。ご存じのとおり栃木県は先月の東日本豪雨で甚大な被害が遭った地区があり、頑張り隊の隊員さんの中にも休日に地元でボランティアをしていて疲れている方もいるそうですが、19日は新地町のためにと14名の方が大戸浜地区に足を運んでくれました。

頑張り隊の皆様が疲れにも負けず精力的に作業をしてくれたおかげで、震災後からずっと竹や雑草が伸び放題だった共同墓地は海を見下ろすことができる素晴らしい植樹地となりました。

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ありがとうございました。

多くの方にご協力をしていただき実現可能となった来春の大戸浜地区の植樹。
さくら並木ネットワークはそのことを忘れず胸に刻み、大戸浜地区の住民さんにあらたな喜びをもたらすような植樹となるよう努力するつもりです。