このサイトでも何回かご報告させていただいておりますが、当会の植樹の際、石碑を設置する場合があります。

皆様にご支援・ご参加いただいている桜基金は、ネームプレートを付ける場合(桜基金B)とつけない場合(桜基金A)がほとんどですが、現地の方たちからのご希望で、すぐに花を咲かせる大きな成木を植樹したり、現地の状況で、ネームプレートよりも石碑の方が良い場合、石碑を設置する場合があります。

今回は、大きな成木を植樹し石碑の設置を行った気仙沼市の活動をご紹介します。

気仙沼市安波山

9月14日。
さくら並木ネットワークは気仙沼市安波山に植樹した紅しだれ桜に石碑を設置しました。

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標高239mの安波山は「航海の安全と大漁を祈願する」という由来から名づけられた港町気仙沼市のシンボルの山です。
気仙沼の内湾を一望できる素晴らしい山ですが、津波で多くの方が犠牲となられた東日本大震災のときは、ここに避難した住民さんは町が津波に飲まれていくのをずっと見ていたそうです。

とても怖かったでしょうね。

そのとき偶然気仙沼市にロケに来ていたお笑い芸人サンドイッチマンがこの山に避難したことでも知られています。

このしだれ桜の植樹は今年3月25日。
気仙沼市と親交が深いラルフローレン様のご支援により実現しました。
大きなしだれ桜で運ぶのに苦労しましたが、気仙沼市市役所職員の皆様と素晴らしい場所に植樹することができました。

先週設置した石碑の後部には大きく「希望」と書かれています。

東日本大震災のときは多くの住民さんがここで悲劇を見てしまいましたが、本来安波山は名前どおり気仙沼市民に希望をもたらし憩いの場となっている山です。

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この桜も気仙沼市の皆様のあらたな希望となってくれることを願います。