東北の桜は福島~宮城県南部はソメイヨシノの開花はほぼ終わりに近く、八重桜が咲きだし、水仙の花も後半になりチューリップが満開を迎えた2015年4月27日~29日。

昨年11月たくさんのオランダからのチューリップの球根の支援をコーディネートしてくださったiBulb Japan(アイバブルジャパン)の方々と、東京のさくら並木ネットワークスタッフ3人で開花した花たちに会う「岩手県下閉伊郡山田町~宮城県仙台市までの「東北の旅」に行ってきました。

桜の開花状況ととも、地域ごとに何回かに分けてご報告いたします。

宮城県気仙沼市本吉町・前浜地区

2015年4月27日。宮城県気仙沼市本吉町前浜地区に伺いました。
震災の翌年の2012年3月。NPO法人 さくら並木ネットワークの桜の植樹はこの前浜地区から始まりました。

海の民であるが故に今回の様なことがあっても海から離れては生きられない。
海と共に生きる者として今回の津波で残したいものは何か。

丘に住み、海に生かされている。
自然への人間のおごりが被害を大きくした。
海にあらがうのでなく、共に生き生かされているという摂理を残したい。

前浜地区地区の皆さんの各お宅に一年生の苗木を、津波到達最高地点である場所に、この地区で犠牲になってしまった9名の方々の慰霊と、地域で暮らす方々皆で集まって”お花見ができるように”9本の成木を植樹しました。

当時の様子は、以下の動画でご覧ください。

2012年3月「伝承の桜」植樹の記録

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前浜・大谷海岸は、きれいな海と優しい人々が静かに暮らす美しいところです。
伺った前の週、山田町の植樹の帰の日没少し前に伺った時が、桜が満開の状況でしたので、その時の写真を。

しかし、現地では、現在でも仮設住宅での暮らしが続き、美しい海と地区を遮断するような巨大防波堤の計画があり話し合いが続いています。

地区にある、多くの方々のご支援で建設されたコミュニティーセンターは、他の施設よりも利用者が多く、イベントや勉強会、お料理教室などが開催され、地域やこの地区に集まる方々の憩いの場所になっているそうです。

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昨年、新たに植樹した、コミュニティセンターの桜も元気に根付き、青々とした葉を出していました。