メインの桜の植樹時期となる3月。

さくら並木ネットワークでは、連日植樹の準備と、各地で植樹を行っています。
桜の植樹は、経済復興支援の一環として地元の造園業者の方に依頼しておりますが、どの造園職人さんも丁寧に桜を植樹してくださいます。植樹にご参加くださる皆様にも丁寧に植樹方法をレクチャー。

1本の桜の木。これからのさくらの成長は現地の方や地権者さんだけではなく、職人さんも共に見守って下さっています。では、植樹報告です。

石巻市潮見町・石巻合板工業株式会社

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3月13日。 石巻市潮見町にある石巻合板工業株式会社で植樹を行いました。

津波被災地区が広域な石巻市は多くの企業や商店も津波被害に遭っております。石巻合板工業もそんな企業の一つで、3名の従業員さんが残念ながら亡くなられており大変なおもいをして復旧にこぎ着けました。

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今回の植樹は亡くなられた従業員さんの慰霊。そして石巻合板工業が東日本大震災を乗り越えて復興したことを後世に残すために二本の桜を植樹しました。

また石巻合板工業は従業員さんが住んでいる地域のために桜基金にも申し込まれています。大変な困難に遭いながらも、常に地域とともに歩もうとする石巻合板工業株式会社。そんな石巻合板工業の皆様に温かいご声援をよろしくお願いします。

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宮城県多賀城市

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3月14日。さくら並木ネットワークは多賀城市で2か所の植樹を行いました。

午前中は大代地区の大代地区公民館。甚大な津波被害があった大代地区のコミュニティの中心となっている施設で、公民館自体も被災しています。

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伊藤館長と2本の桜を植樹しました。
大代地区の住民さんに春を告げる素晴らしい桜に育ってくれればいいですね!

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午後は多賀城東小学校へ。

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多賀城東小学校は学区内に被災した大代地区があり、震災時は避難所にもなりました。今も仮設住宅から通学している児童もいるそうです。

今回の植樹は多賀城市の復興の願いと未来への希望を込めて、多賀城市国際交流協会ジュニア部や多賀城東小学校の子供たち、そして小学校の職員さんや多賀城の日本三大桜を守る会の皆様と行いました。

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作業は子供たちがスコップ一本ずつ持ち元気に4本のエドヒガン桜を植樹してくれました。そしてそれを温かく見守る大人たち。子供たちの元気な笑顔は私たち大人も優しい気持ちにさせてくれます。

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甚大な津波被害にあった多賀城市。
しかし多賀城市は一歩ずつ未来に向かって復興しようとしています。
そしてその多賀城市の未来を担っていくのはきっと昨日植樹したような子供たちでしょう。
そんな子供たちと将来桜の下で再会したいものです。

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