今日か明日か・・東京では桜の開花宣言のニュースが聞こえるような時期になりました。

“東京のサクラ 開花間近” 日本気象協会

東北はまだまだ。一生懸命日々植樹を行っています。

当会の活動にご参加・ご協力を下さっている、日本気象協会様の桜開花情報です。
http://www.tenki.jp/sakura/
 
東北ではかわいい苗木が、成長をはじめています。

3月14日(金)宮城県亘理町吉田地区交流センター

宮城県亘理町吉田地区の吉田地区交流センターで植樹を行いました。

吉田地区交流センターは役場や体育館が併設され、吉田地区の拠点になっている施設です。2011年3月11日の津波で床上浸水し改築を余儀なくされ、やっと昨年の7月再開されました。今回の植樹はそんな再出発した吉田交流センターで多くの吉田地区の住民さんに喜んでもらいたいと吉田美和子所長の希望によって実現したものです。

植樹日当日はとてもいい天気。

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交流センターの職員さん、桜を寄贈していただいたTANAKAホールディングス様、西本願寺ボランティアセンターの4人のボランティアさんとともに、温かい雰囲気の中植樹が行われました。

桜は正面花壇の目立つ場所に紅しだれ桜とエドヒガン1本ずつ。敷地の道路沿いにはあまり道路にはみださないように、横にではなく縦に竹ぼうき状に伸びる天の川という桜を12本植えました。

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今回植えた桜が順調に育ち吉田地区の住民さんに愛される桜になってくれることを望みます。

未来の桜の咲く春に役場を訪れるたくさんの大人。
そして体育館を訪れる子供たちに愛されるような桜に…。

未来の吉田地区にはきっとそんな暖かい春が訪れるはずです。

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3月15日から17日 宮城県亘理町大畑浜地区

植樹場所は、主に大畑浜南と北地区で現地再建をされた二十数世帯のうち13世帯の住民さんの敷地内と大畑浜南小野区長の畑を開放し桜公園化する場所です。

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今回の植樹は本数件数ともに多く、たくさんの方にご協力をいただきました。
16日にボランティア参加していただいた大畑浜地区に桜を寄贈していただくことになったエンゲージメント・プロジェクト様とアトリエ・エビス様の方たちのほか、個人ボランティアさんや西本願寺ボランティアセンターのボランティアさんなど、三日続けて大畑浜の住民さんの笑顔のために植樹の手伝いをしてもらいました。改めて御礼申し上げます。

● エンゲージメント・プロジェクト様の取り組み
http://egmt.net/project/aboutus.html

● アトリエ・エビス様の当日のご報告
絵画教室アトリエ・オモ3 ブログ
(すばらしい報告をありがとうございます!)

2011年3月11日の津波被害を受けた多くの被災地がそうであるように、大畑浜地区もたくさんの諸問題を抱えています。

震災前から過疎化傾向にあったのに津波被害でさらに過疎化が進行。今現在の状況では大畑浜を分断して作られることになっている嵩上げ道路の問題等々。大畑浜南小野区長がおっしゃっるように、今回たくさんの住民さんが自分の敷地に桜を植えたいと思ったのは、そんな暗い状況を忘れるような将来の楽しみを持ちたいと思ったためでしょう。

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今回植樹にご参加いただいた方たちは、そんな大畑浜住民さんに将来のあらたな楽しみを与えることに寄与したのです。

二日目に私たちがいただいた住民さん達の心のこもったお昼ご飯。
各世帯に植樹に行ったときの住民さんのたくさんの笑顔はきっとそのお礼。

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これからの大畑浜の桜の成長とともに大畑地区の住民さんたちの今後もずっと温かく見守っていきましょう。

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そうすれば今回桜を植樹した意味がとても大きく価値のあるものになるはずです。
そしていつか大畑浜住民さんと今回ボランティア参加された皆さんと花見ができる日が来ることを願っています。

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3月21日 宮城県仙台市若林区種次地区

午前中の仙台市はひどい雪と風。でもユキニモマケズ。
仕事の休みをわざわざ合わせ昨年からずっと植樹を楽しみにしていた若林区種次地区の依頼者さんがいたので、午前中だけ作業を決行しました。

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お手伝いをいただいたのは西本願寺ボランティアセンターのお一人と飯田造園の鈴木社長と従業員さん3人。大変な悪天候の中ご協力ありがとうございました!

その依頼者さんのお名前は若林区種次地区竹の花の大友敏美さん。ご自身の故郷種次地区で現地再建を決断された方です。去年仙台市の社会福祉協議会が被災された方を対象に出している封書にさくら並木ネットワークの植樹地募集のチラシを同封してもらったところ、それを見て申し込みをいただきました。

大友さんがご自身の敷地内に桜植樹をしたいと思ったのは、津波の影響で庭や畑だったところが何もなくなってしまったからという理由もありますが、同じ地区の方にもご自身の桜を楽しんでもらいたいという気持ちもあったからだそうです。大友さんの家の前には竹の花のバス停があります。将来満開に桜が咲いたら近所の人も喜ぶでしょうね!

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作業はとにかく風が強くて難航しました。でもすべては大友さんのために。大友さんも一緒に植樹をしました。
最後の一本を植えみんなでばっちり記念撮影!
…をしたら晴れてきて(苦笑)。

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今までの苦労は何だったんだと思いましたが…(笑)。
大友さんは満面の笑み。よほど楽しみにしていたのでしょうね。天候が悪い中必死に植樹したことが逆にいい思い出になったとおっしゃってくれました。

13本の桜よ!
苦労して種次の地に君たちを植えてあげたのだから住民さんに愛される桜に育ってね!!

3月22日 東松島市大曲浜地区の玉造神社と隣接地

3月22日は東松島市大曲浜地区の玉造神社と隣の墓地の道路沿いに桜植樹をしてきました。
前日とは打って変わって快晴の植樹日和でした。

植樹作業に参加いただいたのは玉造神社の総代の皆さんと、今回の植樹の桜を寄贈していただけることになった日本ビジネスシステムズ様の有志二十数名の方々。30分以上前から総代の皆さんは集まっておりやる気満々でした。

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みんなで挨拶を済ませ、今回の植樹監修いただくことになった造園業者菊池企業の菊池さんに植樹の仕方を説明してもらってから作業開始。

総代の皆さんは主に玉造神社を。日本ビジネスシステムズの方たちは墓地の道路沿いを植樹しました。

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皆さんとてもこの日を楽しみにしていたようで、穴を掘り苗木をスタンバイするだけではなく菊池さんの見よう見まねで脚立に上り支柱を立てたりと、とても熱気がある植樹会となりました。

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墓地の道路沿いの桜並木と玉造神社でみんなで記念撮影をしたあと、神社と墓地の間にある大曲浜で亡くなられた方の名前が刻まれている慰霊碑に手を合わせました。

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大曲浜地区で津波で亡くなられた方は311名。犠牲者がとても多かった地区です。
玉造神社も壊滅的な被害を受けましたが、無事だった地区の方が中心となり、少しずつ多大な情熱を込めて再建をしてきました。。

亡くなられた方への慰霊の気持ちと、今は災害危険区域になって住んではいけない地区になってしまった故郷への愛情がその情熱の源になっているのでしょう。今回の桜植樹が玉造神社の再建の一助になってくれればと思います。

津波で亡くなられた犠牲者の皆さんのご冥福をお祈りするとともに、玉造神社が立派に再建され大曲浜地区の心の故郷になっていくことを心から願っております。

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3月23日 七ヶ浜町花渕浜地区鼻節神社

23日は七ヶ浜町花渕浜地区鼻節神社の表参道に植樹で植樹が行われました。鼻節神社は歴史が古く由緒正しい神社です。

鼻節神社では神は海から上がってくることということで(昔は人も)海から続く道が表参道となっております。草木だらけでほとんど使われなくなっていたその表参道を花渕浜の氏子青年会の方たちが刈込み、その道を桜並木にして花渕浜地区の復興とコミュニティ再生を願うという趣旨で植樹が行われました。

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植樹の参加者は花渕浜の氏子青年会の方たちの他に、花節神社に桜を寄贈していただくことになったスティーブさんとそのご家族。そして本願寺ボランティアセンターから二人のボランティアさん。

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植樹開始時は雨が降っていましたが、皆さん夢中になって植樹しているといつの間にか晴空が広がってました。
最後のあいさつをした後に、スティーブさんがネイティブアメリカンフルートを演奏してくれました。その厳かな音色はとても鼻節神社の森にマッチしていて皆さん感動。植樹会に華を添えてくれました。

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鼻節神社では海から神が上がってくる。
きっと豊穣の海の恵みという意味もあるのでしょう。が…

でも2011年3月11日に海から上がってきた神は花渕浜地区の皆さんにとんでもない悪さをしました。津波で亡くなられた花渕浜地区の住民さんは多数にのぼります。それでも懸命に花渕浜のコミュニティを守ろうとする方たちがいます。今度上がってくる神はそんな方たちへ幸せと安らぎを持ってきてほしいと思いました。

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そう。
今回みんなで植樹した桜並木の下を通って…。