桜の植樹には多くの企業様・団体様がご参加・ご支援頂いております。

さくら並木ネットワークは、東日本大震災の記憶を風化させないために、桜を中心とした人の繋がりを大切に考えています。東北の地で、東北の皆さんと共に作業をし、語り合い、生まれる絆。

今回はさくらの支援のみならず、植樹ボランティア・イベント開催という形でご参加いただきました。参加者の方々のご報告も含め、植樹の様子を報告いたします。

3月9日(日)東松島市野蒜・南三陸清水浜

前日まで北風で冷え込んだ東北。3月9日は現地の皆さんも驚くくらい植樹にむいたお天気になりました。

この日は、2つの団体様がそれぞれバスツアーを企画し植樹にご参加くださいました。

東松島市野蒜地区・GCウォッチ様

当WEBサイトでも何度かご紹介している、Sakura Watch Japanチャリティプログラム。この中で募集をされた「Gcさくら植樹バスツアー」の皆さんが参加されました。

植樹地は東松島市野蒜地区。

東松島市野蒜の運動グランド周辺に34本の江戸彼岸桜の植樹が行われました。
野蒜まちづくり協議会、地元少年野球をはじめとする地元のみなさん。そしてご支援いただいたGCウォッチの皆様約40名、地元造園業、菊池さんの監修のもと無事に完了いたしました。

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植樹後はGCパーソナリティのアーティストの方々によるミニコンサートが地元の方々に向けて行われました。

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もうすぐあれから3年。あのころ通行さえままならかった道路の横にグランドが整備され、白球を追う子供たちの声が響いていました。
その一方で高台の移転にはなお少なくとも3年を用する野蒜地区の現実も追記しておきます。

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GCウォッチ Facebookページタイムライン・ミニコンサートに出演された、GCパーソナリティ如月まみ様、バスツアーに参加されたマナーインストラクター宇野山康代様のBlogでご報告されています。是非ご覧下さい。

GCウォッチ Facebookページ
https://www.facebook.com/GcSmartLuxuryJapan/timeline

GCパーソナリティ如月まみ様
http://ameblo.jp/kisaragimami/entry-11792084834.html

マナーインストラクター宇野山康代様
http://ameblo.jp/unoko1646/theme-10054607015.html

南三陸清水浜・メンネルコールけやき様

震災後当活動を始めた早い時期からご参加くださっている、世田谷区の男声合唱団”メンネルコールけやき”と、関連合唱団”ハーツ&ヴォイセス”の皆さん33名とボランティアさん3名・当会スタッフ3名で南三陸清水浜の植樹を行いました。

前日の3月8日(土)南三陸到着。夕方16:00~南三陸ホテル観洋で合唱団の皆さんがスプリングコンサートを開催され、お客様や近隣の方々に東北の方々へ馴染みの深い選曲でとても美しい歌声が届けられました。

翌9日。南三陸町の海の幸や生活に必要な商店が集まる”さんさん商店街”でも美しいコーラスを。宮城県民謡”斉太郎節”や”北国の春”を地元の方たちや訪れた方々と一緒に歌いました。

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その後、大きな被害のあった南三陸町清水浜駅の国道をはさんだ場所で、10本の植樹を行いました。南三陸清水浜(しずはま)は70世帯が大震災の津波で全て流され、現在はコンビニが一軒あるだけの浜になってしまいました。清水浜駅も津波に飲まれたまま、津波の爪あとだけは残っている状況です。その清水浜を見下ろす山の木々を伐採して桜を植えたいとのお申し入れがありました。180本の桜で覆い尽くす桜山の計画です。その桜の最初の一本は「メンネルコールけやき」様によって植えられました。

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前日のコンサートに来てくれた、清水浜で3.11を生きのびた女性Sさん。植樹現場にもお土産を持ち尋ねてくれました。お礼をさせていただきたい、との事で植樹後バスの出発前にマイクを握って「この清水浜は全ての家屋が流され、70世帯がばらばらになり、ここで暮らすことに不安や戸惑いがありました。昨日のコンサートも感動し勇気をいただきました。今日はこの地に桜を植えていただき、私達は毎年この桜を見て、この地でがんばれるのではないかと思いました。ありがとうございました」被災者からお礼を言われるとは思っても見なかった合唱団の皆さんは、大粒の涙を流していらっしゃいました。

南三陸町清水浜駅
https://www.youtube.com/watch?v=zBxQFsG_Aps

少し遅いランチは、南三陸町戸倉地区”農漁家レストラン慶明丸”で志津川湾の美味しい海の幸をいただきました。オーナーの三浦さんは、ご自分が経験した事をお話し下さいます。もう2度とこんなに大きな犠牲を出さないように想いを込めて。その三浦さんと当日お世話をしてくださったスタッフの皆さんに、メンネルコールけやきの皆さんが歌のプレゼント!とても深い時間を共有させていただきました。

復興にはまだまだ。4畳半の仮設住宅に暮らすみなさんも多くかなり厳しい状況の3年目。やっとこれから少しづつ復興に向い出だしたばかりの南三陸の地で、多くの出会いと共に大切な2日間になりました。

「是非、自分の目でこの状況を見て、多くの人たちに伝えてください。未来の子供たちに伝えるためにこのお店で待っています。」三浦さんの言葉です。

是非、”今”の被災地の状況を知るために、力強くやさしい皆さんに会いに東北へお出かけください。

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この日の様子は、メンネルコールけやき様・南三陸ホテル観洋様のBlogでご報告されています。

メンネルコールけやき様 Blog 東北慰問演奏旅行
http://mannerchorkeyaki.blog.fc2.com/blog-entry-45.html

南三陸ホテル観洋様 Blog わくわく☆No5 桜の絆から生まれる希望の光
http://www.mkanyo.jp/onsendayori/2014/03/no5.html