4月16日。
近頃陽気な天気が続く東北地方ですが、さくら並木ネットワークは宮城県女川町小乗(このり)浜で植樹会を開催しました。

宮城県女川町小乗(このり)浜

小乗浜は女川駅から2.3キロほど車で走った場所にあります。ほぼすべての住民が漁業従事者という浜でしたが、東日本大震災の大津波でほとんどの家屋や船が流出してしまいました。

今現在は高台に団地ができましたが、世帯数は震災前の70世帯から15世帯に減少しております。このたびは、阿部求小乗浜地区行政区長の要請により、当団体としては初めての女川町での植樹会が実現いたしました。

当日は風が強い日でしたが、小乗浜の方達はとても楽しみにしてくれていたようです。

まず美しい海が見える小乗団地に8本の桜並木を作りました。女川町は二ホンシカの生息数が多く、牡鹿半島で施工しているような鹿対策をしました。

そして二渡神社へ移動。この二渡神社は大津波により被災してしまいましたが、小乗浜の方達は今も大切にして心の拠り所としております。ここにも8本の桜を植樹。

お昼は集会所で楽しくお弁当をいただきました。ご馳走様でした!!

甚大な津波被害に遭った女川町は、震災前はとても桜が多く、春は町中いたるところで桜が咲いているのが日常だったそうです。そんな女川町の日常的な春を奪ったのが、東日本大震災の大津波。多くの桜は津波により流出してしまいました。

今回植樹した桜が大きくなったとき…、女川町の春が、当たり前のように花が咲く日常であってほしいと、切に願っております。