2012年3月。
大津波の伝承・慰霊・鎮魂・未来のために…
津波の被害にあわれた地域の皆様、ご支援くだる皆様の想いを込めた、桜の植樹が行われました。

多くの方々の想いがつまった植樹の記録をフォトムービーでご報告いたします。


3月5日(月)
たくさんの桜の苗を搬入。

3月10日(土)
宮城県気仙沼市本吉町に集合。この地域に75本の桜を植樹。
この地区は、海側と山側から大津波が襲い、9名の犠牲者と甚大なる被害受けました。

全国花き振興協議会様のご支援で今年花を見せるであろう成木を9本、多数のエドヒガンやシダレザクラの1年生の苗を植えました。

造園業・植木職人の勝倉氏を中心に、地元の住民の皆様・ボランティアの方々・当会スタッフ・総勢60名ほどで、この地域の植樹希望があったお宅(私有地)に手分けして植えていきました。

3月11日(日)の植樹の記録

気仙沼鹿折地区

この地区では下流域復興を祈願し、桜の植樹が行われました。

「私たちは、桜の花びらが川面を流れ海に至り、3.11犠牲者を鎮魂し、復興が早まることを祈念して植樹しました。」
現地の方々の想いです。

この地域にはエドヒガン桜が10本植えられました。

大槌町赤浜地区

この地区には、ベニシダレ桜の成木1本・オオヤマザクラの1年生の苗木10本が植えられました。

上を向いて咲くオオヤマザクラは「復興祈願桜」
震災で亡くなった人々を忘れないために枝がやわらかく枝垂れるシダレザクラは「鎮魂桜」と名づけられました。

「復興祈願桜」植樹
主催:赤浜の復興を考える会
後援:赤浜公民館

陸前高田上長部地区

この地区では「長部ふれあい広場」で追悼行事が行われました。エドヒガン桜とシダレザクラの成木各一本とベニシダレ等の苗木21本を支援しました。エドヒガンの成木は「上長部上向き桜」、ベニシダレの成木は「上長部鎮魂桜」と名づけられました。

主催:上長部更生会会長菅野区長
共催:遠野まごころネット

気仙沼市本吉町天ケ沢・前浜地区

昨年9月から、数々のミーティングを行い、前日に総数75本の桜の木を植樹。
そしてこの日、「伝承のさくら植樹式」が開催されました。
気仙沼市本吉町天ケ沢・前浜地区とは

海の民であるが故に今回の様なことがあっても海から離れては生きられない。
海と共に生きる者として今回の津波で残したいものは何か。
丘に住み、海に生かされている。
自然への人間のおごりが被害を大きくした。
海にあらがうのでなく、共に生き生かされているという摂理を残したい。

住民の皆様の想いが詰まった9本の桜による桜並木が完成し、この地区のたくさんの場所で桜の苗木が育ちます。

「伝承・鎮魂・慰霊の桜」植樹の記録を写真でお伝えいたします。


日本全国・世界からの多くの皆様の暖かいご支援による桜が、
この日から日々成長をはじめました。

桜の植樹のご希望が、被災地各地から寄せられています。
今後ともご支援ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。