3月末は、宮城県石巻市上釜地区で植樹会が行われました。
24日、31日と二週続けて上釜地区で開催しましたので、二回に分けてご報告いたします。

宮城県石巻市上釜地区

石巻市上釜地区は、石巻港の背後地として発展してきた地域で、震災前のピーク時は1000世帯を超える方達が住んでおりました。2011年3月11日。石巻港からやってきた高さ5メートル近い津波は上釜地区を襲い、約200人の住民が犠牲となり、今現在の上釜地区の人口は約600世帯に復興住宅150世帯と、かなり減少してしまいました。

そんな上釜地区ですが、震災前の活気を何とか取り戻したいと町内会として様々な試みをしております。上釜町内会は、昨年5月から3月11日に花をつける可能性の高い河津桜で町内を彩る計画を立て、当団体は上釜会館で上釜町内会や石巻市社会福祉協議会の方達とともに、複数回ミーティングを重ねて準備をしてきました。

24日はその桜植樹計画実施1日目。この日は上釜町内会の役員の方達と、上釜地区に点在している16か所の開発公園に桜44本(河津桜41本、ふれあい公園はエドヒガン桜3本)。そして町内会費で購入した石巻市の花であるツツジを42本を、二班に分かれて植栽していきました。この日は東北の春先らしい風が強く寒い日で、作業もハードなものになりましたが、町内会役員の方達は素晴らしい団結力で各開発公園で作業をなされていきました。

また植栽作業とともに町内会のごみ拾いもしましたが、開発公園に隣接しているご高齢の住民さんのご意見を参考にしてツツジの植栽場所を考えたり、念入りに清掃作業をしておりました。「とてもいいことですね」と言うと、「俺たちは団結していかなければ」「やらざるを得ないんだ」という役員の方達の返答。

東日本大震災で傷ついた町内を何としてても盛り立てていきたいという強い決意が感じられ、こちらの方が温かい気持ちになりました。

作業の後は上釜会館でみんなでお弁当をいただき、31日の上釜地区慰霊碑がある上釜誓いと伝承の公園植樹会の打ち合わせもしました。

この日の作業が上釜町内会の役員の方達のいい練習ともなり、何より住民さん達の熱い想いが、きっと31日の植樹会も素晴らしいものとなるだろうという予感がした日になりました。