3月17日。
宮城県石巻市牡鹿半島の荻浜支所で植樹会を開催しましたのでご報告いたします。

宮城県石巻市牡鹿半島荻浜地区

牡鹿半島の各地区の中でも半島中部にある荻浜地区は当団体とかかわりが深く、2014年に地区の児童が少なくなってしまったため休校となった荻浜小学校の植樹から(荻浜小学校は、2018年春に、児童減少により惜しまれつつも廃校になりました)、今現在まで荻浜地区内の複数個所で植樹をしております。

荻浜地区の行政拠点は荻浜支所ですが、支所は2011年3月11日の東日本大震災の大津波により被災。それから地区内の荻浜中学校敷地内にある仮設庁舎で業務を行っておりましたが、昨年10月1日に旧荻浜保育所東側の海抜13メートルの高台に、待望の荻浜支所と公民館の複合施設が完成しました。

さくら並木ネットワークはこの荻浜支所の建設が始まる直前の2017年春に、当時荻浜支所建設予定地と呼ばれていた高台の斜面部に荻浜地区の復興と発展を願って桜を植樹。このたびは、当時雨の中植樹作業をお手伝いいただいた日本ビジネスシステムズ様にお越しいただき、(新)荻浜支所植樹会となりました。

2017年春の荻浜支所建設予定地の植樹記事
http://sakuranamiki.jpn.org/archives/10276.html

植樹作業は坂本支所長と日本ビジネスシステムズの皆様が、手分けして行いました。

また牡鹿半島は桜の天敵である鹿害が深刻なので、鹿対策込みの作業となりました。斜面が急なところもあり、きつい作業もあったと思いますが、昨年の石巻市雄勝町波板地区の植樹会でも同じ作業をしていただいたので、時間内にすべての桜を植樹することができました。

また二年前はまだ工事が始まったばかりだった荻浜支所が無事完成したのを見届けられたのは、感慨深いものもあったかと思います。

日本ビジネスシステムズ様。ご協力ありがとうございました。

これで荻浜支所に植樹された桜は二年前と合わせて38本となり、このたびの植樹記念石柱には今年春に退任される坂本支所長が考案した「荻浜地区の明日を見守れ 復興桜」との文言が刻まれました。

荻浜地区は海岸に行けば護岸工事が行われており、復興したいうにはほど遠い状況ではありますが、この日の午後は地域の方達が公民館でイベントを開催しておりました。今回植樹した桜が、そんな荻浜地区の方達を温かく見守る桜となってくれることを願ってやみません。