3月11日。7年前の東日本大震災の大津波により多くの尊い命が失われた日です。3月10日のさくら並木宮城拠点は宮城県気仙沼市杉之下地区の杉ノ下慰霊碑にて、ご遺族と長野県の「見まもり観音さま 縁の会」の皆様とともに、鎮魂の桜を植樹しました。

宮城県気仙沼市杉之下地区・杉ノ下慰霊碑

杉ノ下地区は7年前の大津波により、地区人口の三分の一にあたる93名の住民がお亡くなりになったところです。犠牲となられた93名のお名前が刻まれている杉ノ下慰霊碑は、防災広場の完成により植樹した場所に移転してきました。

震災後から杉ノ下地区の皆様と心の交流を続けてきた「見まもり観音さま 縁の会」の皆様のご紹介により、さくら並木宮城拠点はこの防災広場の杉ノ下慰霊碑と隣接している杉ノ下八幡神社の植樹の準備を続けてきました。

3月10日の杉ノ下地区は肌寒い天気でしたが、前日に降った雨も止み植樹日和となりました。作業はご遺族と縁の会の皆様とともに、津波の犠牲となられた方達のことをおもい防災広場に18本、杉ノ下八幡神社に5本の桜を丁寧に植樹しました。

そして最後に曽洞宗大林寺増田住職様の法要。この桜が大きくなり、天国にいる杉ノ下地区の住民の皆様に届いてほしいと、心から願わずにはいられない日となりました。

3月11日は東北各地で様々な鎮魂の催しが開催されます。7年という歳月はご家族やご親戚を亡くされた方達の心が穏やかになるには時間が短く、東北沿岸部にはまだ震災の傷痕はいたるところに残っております。さくら並木ネットワークは、ささやかながら東北沿岸部の皆様のお気持ちに常に寄り添い、いつの日か一緒に笑いあえる日が来ることを願いながら歩みを進めるつもりです。

改めまして。
7年前の東日本大震災により尊い命を失われた皆様のご冥福をお祈りいたします。

追記
この杉ノ下地区植樹会の様子は、昨日のNHKの全国と地方ニュースで放映されました。下記サイトよりご覧いただけます。

NHK NEWS WEB
「悲劇の高台」に桜を植樹 宮城 気仙沼

🌸この杉ノ下地区植樹会は東日本大震災復興支援「JT NPO応援プロジェクト」の資金及び「見まもり観音さま 縁の会」の皆様のご寄付により実施いたしました。
ご協力感謝申し上げます。