3月18日
新しい植樹地が決定しましたのでお知らせいたします。

石巻市立渡波中学校

宮城県石巻市渡波地区はとても海岸に近い地区で、東日本大震災の大津波で甚大な被害に遭い津波の犠牲になられた方も大変に多い地区で、沿岸には今なお津波の傷痕が残っております。

そんな甚大な津波被害に遭った渡波地区に震災前にあったのが長浜海岸から200mほどに位置していた石巻市立渡波中学校。昭和22年創立の歴史ある中学校でしたが、大津波により校舎は二階床上、屋内運動場は3mまで浸水するなど壊滅的な被害を受けました。

その後、渡波中学校は同市の稲井小学校校庭に建てられたプレハブ校舎となっておりましたが、この春渡波地区の集団移転地さくら町にやっと新校舎が完成。4月から開校となりますが、さくら並木ネットワークはこの新しい渡波中学校の正門横に二本の桜を植樹することになりました。

さくら町は3月26日に町内でも植樹会を開催しますが、この渡波中学校にも植樹させていただけることは大変に光栄に思います。
今のところ4月中旬に渡波中生や地域の皆様とともに植樹する予定となっております。

しかし被災地域の現実として全国の皆様に知っていただきたいことがあります。それはプレハブ校舎で三年間を過ごし今年3月10日に卒業した渡波中三年生のことです。

彼らはこの新校舎に入ることなく卒業したことになり、中学生活で当会が植樹する桜の前を通ることはないということになります。石巻日々新聞様がそんな生徒の声を記事にしておりますのでぜひご覧ください。

石巻日々新聞 渡波中 仮設最後の学年が卒業 母校校舎を知らない子どもたち
http://www.hibishinbun.com/news/?a=7819

さくら並木ネットワークはさくら町の渡波中学校の新しい門出を祝いながら、この桜を学生生活の中で見ることがなく卒業した三年生の将来も実り豊かなものになってほしいと願いながら植樹いたします。

そして…。この桜がさくら町の皆様の心を和ますものになることも願っております。